第8週の備忘録:猫の町・谷中さんぽ。

2月16日(日)。お気に入りの喫茶店で作業。ブレンド400円なのに先週のおしゃれカフェの倍量入っていて珈琲も美味しくて、傷ついた心が癒されました(。・ω・。)ホクホク

またチョコケーキの誘惑に負けた。

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2月17日(月)。デヴィッド・リンチ監督マラソン2本目『エレファント・マン』を自宅鑑賞。

1980年/アメリカ、イギリス/124分

19世紀末のロンドン。外科医のトリーヴスは、極度の奇形により〝エレファント・マン〟と呼ばれ見世物にされていた青年ジョン・メリックに興味を抱く。実際に目にしたその姿に衝撃を受けたトリーヴスは、自分の研究材料にするため、メリックの持ち主である興行師バイツから彼を保護するために、自身が勤める病院の屋根裏部屋に匿うようになる。なにも話さず怯えるメリックに、トリーヴスは知能にも問題があると思い込んでいたが、あるとき聖書を諳んじるほどの知性と芸術を愛する心、心優しい性格の持ち主であることが発覚する……。

実在した先天異常の青年の話であり、鬼才デヴィッド・リンチの出世作。感動の名作っていうけど絶対ホラー映画より怖いやつだ、とビビって未鑑賞のままでした。しかしマラソンを始めてしまっては避けては通れない。映画マラソンの良いところは、躊躇していた作品も否応なしに観なければならないことだと思います(°∀°)ホホホ

見せ物小屋の仲間とメリックが森を行くシーンが好き。

安易に感動的というには恐ろしく残酷で、哀しくも美しい映画でした。登場人物の善性を描きつつ、あくまでグレーな存在としている、人間に厚みと奥行きがある点が素晴らしい。「彼の人生は誰にも想像できない」と呟く院長、「また見せ物になっていると思います」と憤る看護婦長、自分は「善人か悪人か」と自問自答し始めるトリーヴス医師。「あなたはロミオよ」と頬にキスする女優のケンドール夫人に、メリックの心はどれだけ救われただろうか。

一方で警備員の男と興行師のバイツ、なによりもメリックを取り囲む群衆の、祭りのような狂乱のシーンはおぞましくて見ていられないほどでした。ただでさえ不条理な境遇に加え、メリックの心象風景としても台詞としても繰り返される〝美しい母〟には、さらに理不尽な感覚を覚えます。

ふとマイケル・ジャクソンがこの映画を好きだった、という話を思い出しました。見た目によって誤解される恐怖、本来の自分を見てもらえない哀しみ、興味本位で担ぎ上げては騒ぐ人々に、MJもジョン・メリックのような気持ちだったのでしょうか(;ω;)メソリ

病気の進行により享年27歳だったそう。

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2月18日(火)。同じSUGAペンの友人の誕生日がもうすぐなので、ユンギ(SUGA)に似た猫ちゃんグッズを買いに、猫の町【谷中】に出かけました。【日暮里】駅で下車、ホーム内の【ecute(エキュート)】では2月22日=猫の日が近いこともあり、猫アイテムを多数展開中。心惹かれるスイーツがたくさんあったんですが、賞味期限は短めでしょんぼりです(´・ω・`)ザンネン

メガネかけたときのユンギっぽい子を発見。
賞味期限3日間。自分用にほしい。

古い建物と個人経営のお店、老舗と流行りが入り混じる【谷中】は、昔から大好きな町です。行きたいなと思いつつ、実際に足を運んだのは数年ぶりでした。《夕焼けだんだん》と呼ばれる階段から撮った、《谷中銀座》商店街の入り口。名前のとおり、夕方になると綺麗な夕陽が見られることで有名なスポットです。

階段を含めて撮ればよかった。

昼食から母が合流するので、それまでに猫グッズの下見を済ませようと、目星をつけていた2件の雑貨店に入ります。【ねこあくしょん】は、所狭しと猫グッズが置かれた小さなお店でした。ここでしか買えないハンドメイドのものより、ハンズやLOFTでも見かけたような市販品が中心で拍子抜けでしたが、手頃な値段で買える点は嬉しく、見ているだけで楽しいです。

品切れ商品が多かったのは残念。

【谷中堂】は招き猫が中心で、雑貨はあまり置いていなくて当てが外れてしまいました。【楽天市場】で扱っているマドレーヌやクッキーを、実店舗ではバラ売り購入できると思いきや、それもなかったです。タイミングが悪かったのかしら。お店の人に聞けばよかったかも(-△-)ウーム

趣のある素敵な店構え。

プレゼント案はいったん保留し、【根津のたい焼き】を目指して【根津】方面へ向かいます。自分がこれまで食べた中で、一番美味しいと思っている大大大好きなたい焼き屋さん。店頭で焼いたばかりのパリパリな生地を、チョキチョキとハサミで切っているのが新鮮です。作り置きせず出来たて熱々を提供するので、購入には少し時間がかかります。この日も7人ほど並んでいて、自分の番まで15分ほど待ちました。

営業時間は10時〜14時と短い。

たい焼きのホカホカな熱を感じつつ、谷中に戻ります。根津には気になる個人書店がいくつかあるんですが、火曜日定休なのでこれまた残念。谷中は火曜休みのお店が多いみたい(((*´・ω・)テクテク

13時過ぎに母と会えたので【薬膳カレー じねんじょ】に入ります。Googleマップで調べたときは、店内のごちゃっとした雰囲気に落ち着かなそうな印象でしたが、思いのほか居心地のいいお店でした。

のぼりの言葉に偽りなし。

《野菜カレー》1450円に、ライスを《五穀米》60円に変更、無料トッピングは《山芋とごま》を選んで注文しました。熱々のカレーはサラッとしていてスープっぽくてルー多め。息が荒くなるほどの辛さはなく、でもスパイシーな旨味はきちんとあって、自分にはちょうどよかったです。さつまいもと小松菜とかぶがゴロッと入って、ご飯は炊き立てのもちもち、細かく刻んだ山芋の食感もいいアクセント。感じのよい接客といい、食後に温かい薬膳茶を出してくれることといい、とっても幸せな気持ちになりました。また食べたい(⸝⸝´꒳`⸝⸝)ホワーン

体がポカポカになりました。

食後は《谷中銀座》商店街、《よみせ通り》のお店をひやかしつつ、母と小一時間お散歩しました。自分は【菊見煎餅総本店】でお土産を購入。歴史を感じる建物と正方形のおせんべい、1枚からどうぞ、の言葉につい釣られてしまいました。

1875年創業って、ちょうど150年前。
こんなショーケース見たら買っちゃう。

この日は【BTS】のダンスリーダーでラッパー《J-HOPE(ジェイホープ)》のお誕生日でもあって、ケーキを食べようと決めていました。有名店【イナムラシュウゾウ】も近くにありますが、庶民派の自分は【谷中墓地】の入り口にある【マルグリート】へ。ピカピカなお店は立て替えたらしく、1967年創業の老舗だそうです。ケーキは300〜400円、看板商品のソフトクリームとシフォンケーキは200円と、驚愕の安さ。イートインスペースはカウンターに4席、大きなテーブルに6席ほどでしたが、ゆっくりまったりできました(o^^o)ニコニコ

お店の名前は『椿姫』の主人公から。

自分が選んだ《コアントロー》350円は、チョコレートと生クリームが二層になった王道の味でした。母の《フルーツロールケーキ》350円は、きめ細かいスポンジが美味しくて、これはシフォンケーキも絶対に美味しい店だと確信。上部にキャラメルが乗っているのがさりげなく凝っています。

今朝探したホビのセルカ。

母もいるので臆することなく、小声でセンイルソングを歌いました。ユンギの一番の推し(推しが推している推し)ホソクさん、お誕生日おめでとう。これからもチョン・ホソクの太陽光で、ユンギを日向ぼっこさせてあげてください(*´∀`*)ウフフ

(パリ・ラ・デファンス・アリーナでの“MIC Drop”ソロパフォーマンス最高だった)(アミたちの掛け声に、皆バンタンは7人が一番!って思っているんだと感じて泣いた)

ホビのマイクドロップ(普段はユンギ担当)

ケーキが安くて美味しいので、《スフレチーズケーキ》330円も追加しました。よく食べますね自分。スフレなのにチーズが濃厚で、土台はクッキー生地?で意外性もあって、これまた美味しかったです。幸せな時間を過ごしました。

珈琲は180円。どういうことなの。

本来の目的である友人へのプレゼントは、【coccia(コッチャ)】という雑貨店で肉球のカタチをした手作りせっけん、【ねこあくしょん】で尻尾がフックになる白猫のマグネット、日暮里駅の【ecute(エキュート)】で和タオルを購入。無事に帰路につきました(o^-‘)bグッ

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2月19日(水)。昨日のお土産【根津のたい焼き】一匹230円を、電子レンジで温めてトースターでパリッと焼いてから食べました。卵不使用の素朴な薄皮も、尻尾まで詰まった甘さ控えめのあんこもやっぱり美味しい。ふっくらしてないたい焼きは好き嫌いが別れるかもしれませんが、自分はココが一番です。

【菊見煎餅総本店】では《甘せんべい》《茶せんべい》の個包装100円を購入。香ばしさとしっかりした歯応えがたまりません。こういうおせんべいを食べてしまうと、スーパーの市販品を買う気がなくなります。お米が美味しいんだろうな(*¯ч¯*)モグモグ

《茶せんべい》は香りもよかった。

この日は作り置きおかずのほかに、きゅうりと大根の漬け物2種を仕込みました。

久しぶりの《ミネストローネ》。

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2月20日(木)。毎月20日前後は【U-NEXT】の雑誌読み放題で【DVD&動画配信でーた】に目を通すんですが、デヴィッド・リンチ追悼特集の柳下毅一郎氏の文章に、ストンと腑に落ちるものがありました。以下、抜粋。

「リンチは〝50年代的理想のアメリカ〟の虚構を暴こうとしたわけではない。それは最初から虚構で、そこには最初から虫が巣食っていた。リンチはそのふたつが切っても切れないことを知っており、そのふたつのどちらも心から愛していたのである。そんな人間はどこにもいない。」

『エレファント・マン』を観ると、ジョージ・ルーカスがなぜデヴィッド・リンチに『ジェダイの復讐』の監督を打診したのか、分かる気がします。とんでもなくヘンテコな『スターウォーズ』になったでしょうが、ルークの純粋さも皇帝の邪悪さも同じように地に足がついたものとして、リンチなら描けただろうから(•ω•)ウン

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2月21日(金)。朝、姉がくれたお菓子を頂きました。《ブールドネージュ》だいすき。《ほうじ茶メレンゲ》は軽いのに、味と香りがしっかりしていて美味しかったです(*´꒳`*)ムフー

カタチも可愛いメレンゲ。

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2月22日(土)、猫の日の当日。ふと思いついて友人への誕生日カード&メッセージカードを、手作りのポップアップカードにしてみました。はじめて作ったのであまりおしゃれじゃないですが、こういうのは気持ちが大事です(ㆁωㆁ*)キリッ

次の機会はもっと頑張ろう。