第41週の備忘録:『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間』と『ワン・バトル・アフター・アナザー』。

10月5日(日)。唐突に『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』を見返した朝。自分は『鋼の錬金術師』は原作1〜6巻、およびそこから製作された旧アニメ版(2003年)派です。のちに完結した荒川弘氏の原作は真っ当な少年マンガすぎてあまり刺さらず、新アニメ版(2009年)は絵柄が好きじゃなくて数話しか見ませんでした。

当時から賛否両論の旧アニメ版とその続編映画は、自分も嫌いなところは嫌いだし納得がいかない部分も多いんですが、だからこそいまだに抜けない棘のような思い入れがあります。とくにこの劇場版は本当に酷い。シャンバラってなんだ、地獄の間違いだろ。

2005年/日本/105分

幼馴染みの成長を想像しながら新しい機械鎧(=義手義足)を作り続けたウィンリィに、大佐から一兵卒になって錬金術も封印して北方で山小屋暮らししていたマスタング。その元凶であるメンヘラ製造機、もといエドワードに再会できたと思ったら、ろくに会話する暇もなく永遠の離別を迎えます。慈悲の心がなさすぎる。そんな兄さんの最大の被害者こと弟そっくりのドイツ人・ハイデリヒ氏(CV.小栗旬)の、相手を送り出すことで己の存在を証明する全身全霊の愛に、兄さんがやっと気づいたときには故人。本当に血も涙もない。そんな登場人物ほぼ全員が報われない結末なのに、世界と兄を天秤にかけて秒速で兄を選べるメンタル最恐の弟アルフォンスだけが勝者って、いったいどこが等価交換なんだ( º言º)ギリィ

ハイデリヒ氏が好きすぎるので兄さんが一生苦しみますように(鬼)

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10月6日(月)。東京へ出かける予定でしたが風邪の後遺症があるので大人しく家で過ごした有給日。大事にとっておいた『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間』を自宅鑑賞しました。

1992年/アメリカ/135分

TVドラマ『ツイン・ピークス』の前日譚。小説『ローラの日記』を読了したのでようやく観ましたが、当然ながら本の内容と印象は異なります。リンチ監督自らが演じるFBI局長ゴードンの有名な大声シーンにニコニコしたり、デヴィッド・ボウイのカメオ出演に『ロスト・ハイウェイ』の主題歌を思い出してドキドキしたり。自分は『ロスト・ハイウェイ』のオープニング、暗闇を駆け抜ける映像の疾走感と悲壮感が本当に大好きです(*´꒳`*)ムフー

「オーレーゴーーン!!!」

序盤はドラマシリーズに近い奇妙なミステリーとコメディの融合ですが、主役のローラ・パーマーに視点が移ると暗黒の青春ものといったトーンに変わります。『ローラの日記』同様、心温まるのはログ・レディ(丸太おばさん)がローラを慰めるシーンくらいでしょうか(;▽;)グスン

BOB(ボブ)の正体に気づいてしまった絶望と恐怖。
ほんの一瞬だけ安らいだ表情になるローラ。

本作を観るとローラが最も心を傾けていた存在は、彼女を取り巻く男たちではなく親友のドナだったことが分かります。ドナがローラに憧れたように、ローラもまたドナを拠り所にしていた。ドラマ版と俳優が異なるのは残念ですが、モイラ・ケリー演じるドナもまた魅力的なのであまり気になりませんでした。ドナになにもかも打ち明けられていたら、ローラの運命は変わっただろうか?

楽しい食事シーンはなく、朝食が喉を通らないローラ。
もう自分の死を悟ってしまっている……。

ボビーよりもドナよりもロネットよりも、ローラの両面を察していた、あるがままを否定しないで受け入れたジェームズは、確かに彼女の本当の恋人であり、ハートのペンダントの半分の持ち主でした。なのになんで走り去ってしまうんだお前はーーー!!∑(゚Д゚)コラー!!

誰かジェームズからバイクを取り上げてくれ。

ラストにかけての描写はドラマの第1話ですべて明かされてるとはいえ、本当にきつかったです……。去ってしまったと思った天使が、少しでもローラを癒してくれますように……。場所がブラック・ロッジなのが気になるけど(=ω=)ウーン

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10月7日(火)。お気に入りの市販ソースに鶏肉ときのこを加えて、大好きなジェノベーゼを作って食べました。春先に友人2人に贈った《さくらラテ》、自分は飲んだことがないのを思い出して買ってみたら、人工的な味でしょんぼりぬ。桜スイーツはつねづね微妙だと思っている自分ですが、本当に微妙な味だった。ピンクで可愛くてつい惹かれてしまうので、桜餅以外の美味しい桜スイーツに出会ってみたいです(ㆁωㆁ*)キリッ

のちに牛乳で入れたほうが美味しいと気づいた。

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10月8日(水)。姉の神戸みやげ【トミーズ】の《あん食パン》をはじめて食べました。むっちゃ美味しい。珈琲に合います。一斤まるごと食べる贅沢がしたい( ˙ㅂ˙ )モグモグモグモグモグ

ずっしりした粒あんの重みがたまらん。

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10月9日(木)。seriaにぬい活アイテムがあることを知り、友人お手製のユンギのぬいぐるみ用に試しに2点購入してみました。クリア素材で中が見えるリュックは、BT21のCOOKY(クキ)ちゃんを連れて歩くのにちょうど良さげ。しかしケープは着せてみたらバランスが悪かったので、やはりジャストサイズを求めるなら自分で作るしかないみたい(`‐ω‐´)ウム

クキちゃんの体が潰れるのが気になるので、やっぱりリュックも手作りしたい。

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10月10日(金)。ポール・トーマス・アンダーソン監督最新作、話題の『ワン・バトル・アフター・アナザー』を劇場鑑賞!

2025年/アメリカ/162分

好きか嫌いかよりもまず、面白い映画を観た、映画にしかない映画らしい映像体験をした、という満足度が高い作品でした。最初から最後まで絵力の強い画面と巧みな編集、デカい音の演出から見たことない圧巻のカーアクションと、映像体験として驚きの連続でした。後半から西部劇になる展開と鑑賞後の清々しさからか、個人的にジョーダン・ピール監督のホラー映画『NOPE/ノープ』を観たときの感覚に近かったです。『NOPE/ノープ』もまた映画的な映画を観た、という満足度の高い一本でした。

元・革命闘士で今は冴えない父親を演じるレオナルド・ディカプリオを筆頭に、俳優陣は各々素晴らしいんですが、軍隊化した警察組織の人間であるショーン・ペンの演技があまりに突出しすぎていて、ずっと開いた口が塞がりませんでした。ガチ左翼のリベラルな俳優が、男根主義の塊のような人物を演じるとこうなってしまうのかと、いい意味で終止ドン引きでした。しっかり者の一人娘ウィラちゃんも魅力的ですが、なんといってもベネチオ・デル・トロ演じる〝センセイ〟がかっこいい。空手道場に『スーパーマン』の日本版ポスターが貼ってあることから間違いなく弱者の味方であり、切迫した状況でも物腰の軽さを崩さないところが素敵です。ディカプリオのアホな「革命万歳!!」に拳で返したあと、絨毯が床をコロコロ転がるところが堪らん(°∀°)ホホホ

結末に関しては若者に希望を託しすぎ、楽観的すぎて大人の無責任のようにも感じられますが、革命は失敗しても抵抗の火は消せない、というメッセージはやはり嫌いになれません。シリアスとコメディのバランスが絶妙な登場人物たちと、現実のようでありながらディストピアSFな世界観。カーチェイスとショーン・ペンの演技だけをとっても必見な、間違いなく劇場鑑賞がおすすめの作品でした(o^-‘)bグッ

本物の極左にとって「リベラル」は悪口、というのも面白い発見でした笑。

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10月11日(土)。シーズン1第2話のブラック・ロッジのシーンを観たとき、『ツイン・ピークス』とは殺された女子高生ローラ・パーマーとFBI捜査官デイル・クーパーが、生と死と時空を超越して出会う物語なのかなと思ったのですが、映画『ローラ・パーマー最期の7日間』を観てあながち間違いではなかったとあらためて思いました。小説『ローラの日記』に書かれていた、ローラの〝タフでハンサム、金色に輝くハートの持ち主〟がクーパー捜査官のことでありますように(*´∀`*)ウフフ

ブラック・ロッジなら年齢差も関係ない。