第33週の備忘録:姉の運転で達磨堂&水元公園へ。

8月10日(日)。引き続き『ツイン・ピークス』を観る毎日です。《ダブルR・ダイナー》のノーマの妹アニーが登場するシーズン2第17話を鑑賞。

見知らぬ男を家に上げるドナに、親友が殺されたばかりで警戒心ないのかとハラハラしつつ、ジョシーのことで荒むハリーを慰めるクーパーがBLみたいだなと思いました。『マルホランド・ドライブ』の印象からか、リンチ監督はGL(ガールズラブ)のほうが好きそうですけど(勝手な想像)。

自分はBLGLなんでも好きです(聞いてない)

シーズン2第18話は恋の回でした。ツインピークスに戻ってきたリンチもといFBI局長ゴードン・コールが《ダブルR・ダイナー》従業員のシェリーに奇跡を感じたり、クーパーが同じくノーマの妹アニーと惹かれあったり。唐突すぎる展開に困惑しますが、視聴者と同じように戸惑うアニーにクーパーが「何も期待しない(=ありのままの君で)」という言葉で口説くのは素敵でした(*´∀`*)ウフフ

母の広島みやげをおやつに頂く。

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8月11日(月)。お盆休みで予定のない母が自分が料理する、と申し出てくれました。なので今週の作り置きおかずはお休みです。ありがたや(°▽°)ラクチン

『ツイン・ピークス』シーズン2第19話。リンチ監督演じるゴードン・コールと俳優メッチェン・アミック演じるシェリーのキスシーンに、思わずえッッと声が出ました。シェリーは結婚して高校中退した10代なのに、クーパーはオードリーに手を出さなかったのに。公私混同がすぎるだろ監督(OДO)ポカーン

この暴挙が許されるのがデヴィッド・リンチか。

チェスゲームで引っ張っていたのに突然やめるので今までのサスペンスはなんだったのか、とツッコミたくなるシーズン2第20話。前回のカヌーデートといい、クーパーとアニーの関係は早足であるにもかかわらずシンパシーは不思議と感じられます。「目玉焼きにあなたの顔が」とか「お互いに考えすぎる」とか、気の利いたやりとりの終わりには甘さよりも不穏さが漂うのも嫌いになれません(*’▽’*)ドキドキ

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8月12日(火)。あらためて《ダブルR・ダイナー》の制服が可愛い『ツイン・ピークス』シーズン2第21話を鑑賞。

アニーとシェリー。本当に美女だらけの町だ。

シェリーのDV夫のレオが可哀想になってきました。彼なりに妻への愛があったからといってこれまでの悪行が許されるわけでもありませんが、人が拷問にかけられているのは気持ちのいいものではないです(;ω;)グスン

《ミス・ツインピークス・コンテスト》はドナのドレス姿も綺麗でしたが、ルーシーのソロダンスが可愛かったです。彼女が妊娠中の子どもの父親にアンディを選んで安心しましたε-(´∀`; )ホッ

しかしミスコンというイベントには首を傾げる。

いよいよクライマックスを迎える、シーズン2第22話。精神退行してからのネイディーンのエピソードは、大人と子どもが(マンガやアニメならまだしも)(メンタルな関係ならまだしも)肉体関係で結ばれているのは看過し難い自分としては、ギャグとしてもノレませんでした。少なくとも高校生のマイクが不倫したからといって、ネイディーンの夫であるエドに謝罪するのは違うと思います( º言º)ギリィ

自分の出自を知ったドナが取り乱して、ヘイワード先生に「私のパパ」と泣きじゃくる姿にはもらい泣き。思えばヘイワード医師は《序章》のときから、つねにドナにとって理解ある優しい父親でした(;∀;)メソメソ

オードリーの最終ミッションである銀行シーン。シーズン2第1話のルームサービス係の再来、ちんたらした動きのお爺ちゃんキャラが新たに登場するので、正気を疑いました。最終話でもう尺がないのに、明かされてないミステリーが山とあるのに、コップ1杯の水をよたよたと運んでくる老人をワンカット映像で見せる意味とは???(((;≡д≡;i)))ガクブル

ようやくたどり着いた《ブラック・ロッジ》。

最後のクーパー捜査官については、ネタバレになるので触れないというより理解できていないので書けません。このラストでもってどこが最終回なのか、なにひとつ分からなかったしなにひとつ終わっていませんでした。なのでローラの最後の台詞「25年後に会いましょう」という言葉のとおりに、シーズン2終了から25年後の2016年に放送された『ツイン・ピークス The Return』ことシーズン3へとドラマは続きます。

そのまえに劇場版『ローラ・パーマー最期の7日間』見なきゃ。

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8月13日(水)。父が貰ってきたそば粉を使って、あんこ入りのおやき作り。去年のそば饅頭は蒸しましたが、今回はフライパンで焼いてみました。香ばしい素朴な味で美味しかったです( ˙ㅂ˙ )パクッ

いびつさも割れもご愛嬌。
今年の迎え火。去年より早い時間にお迎え。

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8月14日(木)。『ツイン・ピークス』を観たら必ず食べたくなる、チェリーパイ作りに初挑戦。レシピはYouTubeにあった、まさにツイン・ピークスのチェリーパイと出てくる動画を参照しました。必要な材料は冷凍パイシートと輸入チェリー缶だけ。あとは卵や砂糖など家に常備してあるものでいいので、ハードルが低くて嬉しいです。コーンスターチの代用が片栗粉でいいのかと念のため調べたら、トウモロコシ由来かじゃがいも由来か原料と性質の違いだけで、どちらも澱粉なのだとはじめて知りました。starch(スターチ)がなんなのか考えたことなかった(°▽°)エヘ

はじめてにしては上手く出来ました。

缶詰の中身に砂糖ととろみを加えただけのシンプルなフィリングは、そのままだと甘ったるそうなのでレモン汁を少々入れました。切り込みが均一じゃない格子状のパイの蓋は、生地を伸ばして上に被せたら気にならなくなってよかったです笑。オーブンで20分焼いて、アイスとミントの葉を乗っけて、完成。可もなく不可もなく普通に美味しい。しかし《ダブルR・ダイナー》のチェリーパイはもっと毒々しい鮮やかな真紅なので、ちょっと不満(-ㅅ-)スン

ゴードンとシェリーとチェリーパイ。なんなんだこの量。

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8月15日(金)。帰省した姉と母と3人で、ドライブに出かけました。今年ようやく免許を取得した姉。そんな姉が運転する車に乗るのは、今回がはじめてです。とはいっても普段と違うのは、外装に初心者マークが貼ってあって、やや車庫入れに時間がかかるくらい。無免許の自分は後部座席から外の景色を眺めるだけ、ナビもサポートも助手席の母におまかせです。念のためシートベルトはしますが、これといって心配もしていません。父の荒っぽい運転のほうが不安になります。おそらく相手への信頼度の問題です(°∀°)ホホホ

運転する姉がひっきりなしに喋り続けているのが、ゲーム実況みたいだなと思いつつ。正午前に最初の目的地である【珈琲 達磨堂(だるまどう)】に到着しました。映画やドラマの撮影に使われてSNSでもよく見かける、雰囲気抜群の映え喫茶。自分はインスタのアカウント【ニッポンのサバラン(@nippon_savarin)】さんの投稿で興味を持ちましたが、3人で行くと楽しいんじゃないかと今回連れてきてもらいました。駅から離れているので公共交通機関で向かうには、ちょっと不便な場所なのです。

店内の趣きとはミスマッチのような気もする、黄色い外観。

6人がけのテーブルを3人で使う贅沢な案内をされて、《ケーキセット》1100円を注文しました。オリジナルの《だるまブレンド》は深いコクと苦みのある味わいが自分好みで嬉しかったです(⸝⸝´꒳`⸝⸝)ホワーン

熱々の珈琲が入った、アンティークなカップたち。

メニューに「マスターおすすめ」と書いてあった《サバラン》は、ラムとリキュールの特製シロップが浸みたフランスパンに、口どけのいい生クリームとたっぷりのブルーベリーソースがかかった、見たことないビジュアル。このスタイルなら自分でも作れそうだと思いつつ笑、味もボリュームも食べ応え十分な一皿でした。姉が頼んだシンプルで濃ゆいチーズケーキも美味しかったし、3人で分けた《焼きカレーサラミピザ》900円はキーマカレー風のとってもスパイシーな味でニコニコしてしまった(。>ч<。)ウマー!

フランスパンのきめの粗さとシロップの浸み具合が絶妙です。珈琲に合います。
思いがけない美味しさだったピザ。生地はクリスピー。

店内には著名人のサインが並び、カウンターの奥にはアンティークカップが勢揃い。天井が高い吹き抜けの空間も心地よく、レトロ純喫茶好きにはたまらないだろう、目に楽しい空間でした。猫ちゃんモチーフが多いところも高ポイント。また機会があったら今度はステンドグラスの横の席を利用してみたい、もしくはこの日使われていなかった2階に行ってみたいです(* ॑꒳ ॑* )ソワソワ

色とりどりのカタチの違うランプが万華鏡みたい。

せっかくだからと都内で唯一〝水郷〟の景観を持つという【水元公園】に寄りましたが、めちゃんこ良いところで驚きました。水辺ってなんでこんなにも気持ちがいいんだろう。風が涼しく、体感温度が2・3度下がった気がします。ウォーキングにもサイクリングにも最適な環境。近隣住民が羨ましいです(´Д` )ハァン

この視界の広さ。公園なので道も整備されています。

真っ白なサギ?が飛び立つシャッターチャンスを逃して肩を落としつつ、公園内の《メタセコイアの森》を目指して歩きました。メタセコイアの和名は【アケボノスギ】。最大樹高115mに及ぶアメリカの木【セコイア】に似ていることから名付けられましたが、種類は別だそうです。空に向かって真っ直ぐに伸びた高木が密集したエリアは、ちょっとした異空間。つい林業が主要産業である田舎町ツインピークスに思いを馳せたりしました( ˘ω˘ )ヲタク

森の入り口。
青と緑のコントラストが美しいです。

自分が一番好きな季節、秋の紅葉を眺めながらの散歩はより素敵だろう想像をしつつ、公園をあとにしました。目指すは姉が暮らす街【西荻窪】。自分は午前と同じく車に乗っているだけ、なんですが。……車内が暑い。暑すぎる。エアコンをつけても冷気が後部座席まで届かず、フロントガラスを透過する日差しがジリジリと肌を焼きます。日光を避けるべく寝転がって体を低くしていたら、意識が朦朧としてきました。しかしこの日はメガネではなくコンタクトにしたので眠るわけにもいかない。拷問か(>д<;)ウウウ

教訓:夏のドライブの後部座席はサンシェード必須。

コインパーキングに駐車して姉の部屋に到着後、経口補水液ゼリーと保冷剤を貰い、しばし休憩となりました。幸い熱中症にはならずにすぐ回復しましたが、なんでなにもしてない車に乗ってただけの自分がバテているのか(›´A`‹ )グッタリ

元気になってくると昼食が軽かったからか小腹が空いて、電話で取り置きをお願いしておいたケーキ屋さんに向かいました。姉もはじめて利用するという【パティスリー・ロータス】は、1階はテイクアウト、2階にカフェスペースがあり、口コミではパフェやパンケーキを提供する2階が人気らしい。しかしお目当てはまたしてもサバランなので、今回はお持ち帰り。一日にサバランを2個食べる贅沢をしました( • ̀ω•́ )✧キラッ

こじんまりした入り口。焼き菓子もあります。
800円台のケーキがないのが意外でした。

【達磨堂】と同じく@ニッポンのサバランさんで知った【ロータス】のサバランは、アルコール指数評価が最大値の5。これまで食べてきたサバランはそれぞれ美味しいものの、洋酒は控えめでどこか物足りず、期待たっぷりで口に入れました。まさに自分と母が求めていた味でした。ラム酒とブランデーとグランマルニエがブレンドされた大人な苦み、喉にカッとくる強烈さ。そんな特製シロップが染みたブリオッシュと生クリームの濃厚さを、オレンジ果肉がさわやかな後味にしてくれます。それを珈琲と一緒に味わうハーモニーは、口福としかいいようがありません(*´Д`* )カンドウ

気になって追加購入した《ミントチョコレート》は、意外にもミントの風味がキツくなく人工的な感じもしない、優しい味のケーキでした。もっと歯磨き粉みたいなのを想像してた。甘さ控えめなココアスポンジも清涼感のあるクリームも、普通に美味しかったです。念願のアルコール強強なサバランに出会えて、食べてみたかったチョコミントケーキにも挑戦できて、大満足なティータイムでした(*´꒳`*)ムフー

《サバラン》604円、《ミントチョコレート》648円。

夕食は昨年春に姉が紹介してくれた【八龍】の《げんこつラーメン》を、母にも食べてほしくて再来店(2024年第19週の備忘録参照)。単品650円から700円に値上がりしてましたがそれでも安く、餃子とセットで900円と相変わらず破格です。特別すぎることなくチープなわけでもなく、心と体とお財布に優しいホッとする美味しさが最高です。全メニュー制覇したいと思いながら毎回同じものを頼んでしまう系の店。店員さんに愛想がないのなんてまったく気にならない(ㆁωㆁ*)キリッ

八龍のスープは飲み干せます(やらんけど)

家に着いたんだからもうええやろ、と内心ツッコミつつ。まだまだ車を運転したい姉が、同じく昨年も訪れた【江ノ屋 善福寺珈琲】まで連れていって珈琲を奢ってくれました。看板ネコの江ノ(えの)くんは今年2月に亡くなったそうで、しんみり。猫と犬の寿命がもっと伸びればいいのに。人間の寿命は短くなっていいから()

猫のパッケージの珈琲豆と、クールな焙煎機。
姉の奢りなので自分はミルクフォーム入りにしました(せこい)

この日の豆の種類なのか去年のコールドブリューのほうが好みでしたが、一日に何度も珈琲が飲めて幸せです。姉と別れたあとは母の運転で帰路へ。お盆休みの楽しいドライブでした(o^-‘)bグッ

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8月16日(土)。昨日は出来なかったので、一日遅れの送り火。

いい感じに燃えた。