1月5日(日)。秋田県の郷土菓子《バター餅》を作りました。レンチンしたお餅に、バターと砂糖と卵黄を練り込むだけの簡単おやつ。甘さ控えめな洋風の求肥といった感じで、美味しかったです。バターを入れることで時間が経っても固くなりにくく、山で狩猟するマタギの人が冬の保存食にしていたんだとか。いつか秋田の本物のバター餅を食べてみたいです(*´꒳`*)ムフー

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1月6日(月)。仕事のことで誰かに話を聞いてほしくて、会社が設置した匿名で利用できる従業員相談窓口に電話をかけてみたら、担当の人が凄い勢いで悩みを解決しようとしてきて、自分の話はまったく聞いてもらえず、かえってつらい気持ちになり、5分で電話を切りました。傾聴のけの字も知らない相談員でした(・m・*)グヌウ
『危険なメソッド』をDVD鑑賞しました。

文芸作品、それもユングとフロイトについての話。しかし強烈なインパクトを残すのはユングの患者であり愛人、のちに精神分析家・児童心理学者として高い評価を受ける、ザビーナ・シュピールラインを演じたキーラ・ナイトレイの顔芸でした。あごと鼻の下が伸びた変形っぷりが本当に凄い。幼少期の虐待によって変態的な被虐趣味を持つ役どころといい、キーラ・ナイトレイを見る目が変わりました。
フロイトについてもユングについても詳しくないので分からない部分が多いんですが、《言語連想テスト》や《夢分析》、フロイトがあくまで科学にもとづいて人間を解明しようとするのに対し、ユングが宗教や神秘主義を取り入れてまで患者と向き合おうとしていた点などが面白かったです。これからはフロイトをヴィゴ・モーテンセン、ユングをミヒャエル・ファスベンダーに脳内変換して本を読めるなと思いつつ、ザビーナについて書かれた書籍が気になります(;ω;)ウルウル

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1月7日(火)は、人日(じんじつ)の節句。本来は朝に出すものだそうですが、夜に七草粥を食べました。洗ってそのまま使えるとパッケージに書いてあったので七草をワイルドにぶち込みましたが、食べにくかったので次回からは細かく刻もうと思います。前日の夜に囃し歌を歌いながら叩くらしいです(°∀°)シランケド

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1月8日(水)。がっつりお肉が食べたい気分で《鶏むね肉のチキンステーキ》を作りました。お肉の切り込みが足りなかったのか、火を通すのに時間がかかってちょっと硬くなってしまった。リベンジしたい( •́ω•̀ )ショボン

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1月9日(木)。祖母のお葬式でもお世話になった親族が亡くなり急遽、母が富山へ向かいました。送られてくる画像は、関東と打って変わった雪景色。まるで別世界みたいです。

自分は呑気に『マップ・トゥ・ザ・スターズ』をDVD鑑賞していました。

面白かったんですが、なにが面白いのか説明しづらい映画です。舞台はハリウッド。死んだ母親の影に怯える落ち目の女優と、薬物依存症のリハビリ中なアイドル子役。幽霊に悩まされているという共通点を持ちながらも交わらない二人の話が、謎めいた少女アガサによって繋がるのが脚本の妙でした。ジュリアン・ムーアの若く美しい母として登場するサラ・ガドン、火傷の痕を含めてミア・ワシコウスカのビジュアルが好きです。両親の近親相姦が子ども2人に引き継がれるという歪な結末なのに、ラストの姉と弟の擬似結婚式はロマンチックで希望すら感じさせます。でも若い子が死によって自由になる、と考えると手放しで賛同しにくいです(-△-)ウーム

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1月10日(金)。クローネンバーグ初期作品『ラビッド』をDVD鑑賞。

題名のRabidとは狂犬病のこと。交通事故により大怪我を負った女性が、STAP細胞のような皮膚移植手術を施された結果、吸血鬼のように人を襲っては感染者が増えていくホラー映画。血を吸う男性器のような器官が、なぜかワキに出来るのが不思議。『ヴィデオドローム』の主人公のお腹の裂け目といい、クローネンバーグ作品では男性の体に女性器、女性の体に男性器が生まれることがあるみたいです。
B級っぽさはあるものの、主役のローズを演じたポルノ女優マリリン・チェンバースが綺麗なので楽しめました。映画館で偶然を装って触ってくる紳士のふりしたセクハラ男など、彼女に寄ってくる男たちがことごとく餌食になるところは痛快です。恋人のハートはなにも出来ず右往左往するばかり。しかし最後のゴミ収集車に回収される無惨な姿は、あまりにも悲しすぎました(;д;)メソメソ

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1月11日(土)。初の長編作品『ステレオ/均衡の遺失』、初期の同名作品『クライム・オブ・ザ・フューチャー/未来犯罪の確立』、監督本人が一番パーソナルじゃないと言っているらしい『ファイヤーボール』など、鑑賞する手段がなくて観れていない作品もありますが、デヴィッド・クローネンバーグの映画はこれでひととおり観たと思います。全部で19本、クローネンバーグ監督マラソン完走です。こんなにじっくり1人の映画監督を追ったことはなく、クローネンバーグが大好きになりました。現時点での自分的ベストを発表します。といっても〝好き〟にはいろんなカタチがあるので、分けるならこんな感じ。
特別枠は『ザ・ブルード/怒りのメタファー』。
好きで繰り返し見たい作品は、『デッドゾーン』と『イースタン・プロミス』と『コズモポリス』。
好きだけど繰り返し見れない作品は『ザ・フライ』と『戦慄の絆』です。好きだけどつらい……。
役者としてのクローネンバーグは『ミディアン』しか観たことがないのでちょっと気になりつつ、次はどの映画監督マラソンをしようか考え中です(*´∀`*)ウフフ