第17週の備忘録:ウォーキングに目覚めました。

4月20日(日)。第97回米国アカデミー賞、長編ドキュメンタリー賞受賞作『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』を鑑賞。

2024年/ノルウェー・パレスチナ/95分

ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住地区、マサーフェル・ヤッタ。そこで生まれ育った⻘年バーセル・アドラーは、イスラエル軍による占領と非人道的な活動によって破壊されていく故郷をカメラで記録し、世界中に発信していた。そんな彼のもとに自国政府の蛮行に憤るイスラエル⼈ジャーナリスト、ユヴァルがやってくる。2023年10月までの4年間にわたり、当事者の視点で記録されたドキュメンタリー。

自分が暮らす日本とヨルダン川⻄岸地区の現実があまりに乖離していて、言葉がありません。不勉強なこともあり、どんな感想を口にしても陳腐で空滑りな気がします……。ナチスによるユダヤ人虐殺は人類史上最大の悪ですが、イスラエルがパレスチナに現在進行形で行っていることは、かつてのドイツそのものではないか。軍人がナチスに、入植者がテロリストにしか見えない場面が多々あり、眩暈がしました。「こんなことのために我々は生き延びたのではない」と訴え続けるホロコースト生還者(サバイバー)たちを、イスラエルの人々はどう思っているんだろう。

自分の家を、学校を、目の前で破壊される子どもたち。

SNSに反応がないことに憤るユヴァル氏に対し、「そう簡単には変わらない」と冷静なバーセル氏。彼らの性格の違いかもしれませんが、その温度差には目の前で起きていることの当事者であっても、見ているもの、視野の違いを感じます。個人的にショックだったのは、全身麻痺になったハールーン氏の母親のインタビュー。あの映像に自分は見覚えがありました。BTSのファンである【ARMY】のリツイートだったと思いますが当時、Twitterのタイムラインで目にしていたのです。そのときはただ流し見てしまった事態を数年後の今、ようやく知ったのでした。

アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞について、ハリウッドの変化の兆しと自分は良いように解釈しましたが、イスラエル人が共同監督として参加しているから受賞したのであって、これがパレスチナ人によるパレスチナ映画であったならノミネートすらされなかったのではないか、という鋭い指摘もあります。実際に授賞式後、共同監督の1人であるハムダーン・バラール氏がイスラエル入植者に暴行され軍に拘束されたとき、アカデミー協会は声を上げませんでした。アカデミー賞を受賞したからこそ本作を観なきゃ!と思った自分を含め、その顛末には頭を抱えたくなります(||๐_๐)ウウ…

劇場にはパレスチナ問題に関する本や映画の紹介、活動団体の報告など、掲示物がたくさんありました。

*****

4月21日(月)。来週は父の誕生日。毎年プレゼントに悩むんですが、夏の消耗品として映画Tシャツにしようと考えました。父も映画好きなので。しかし身につける作品のチョイスが難しく、使いやすいデザインが見つからず(無難なところで『ゴッドファーザー』?)、最終的にパレスチナ支援のチャリティーTシャツを購入しました。モノに頓着しない人へのプレゼントはそもそも贈り甲斐がないので、お金を使う側が気持ちいいものでいいと思います(°∀°)ホホホ

軽ーく作り置きおかず4品。

*****

4月22日(火)。朝は近所を30分散歩、日中も片道45分のウォーキング。帰り道も歩くつもりでいましたが、職場から緊急の呼び出しがかかって休日返上するはめになり、仕事まで2時間しかないのでバスに乗りました。同じ部署の先輩に定期的に欠勤、それも出勤時間ギリギリになって連絡する人がいるのです。あまりに頻繁だしこちらは振り回されっぱなしなので、もう許せなくなってきました( º言º) ギリィ

朝の八重桜。5月9日生まれの自分の誕生花でもあります。

*****

4月23日(水)。給料日の前に、家計簿アプリで1か月の振り返り。遠出する予定がなかったせいか、浮いたお金でお茶する頻度が増えていて、地味にカフェで散財していたので反省しました。春先はいつも以上に肌が荒れるため、赤ら顔を隠すためのコンシーラーも試していたので、コスメも予算オーバーです。でも【ETVOS(エトヴォス)】の《ミネラルインナートリートメントリキッドコンシーラー:イエローベージュ》も、【VINTORTE(ヴァントルテ)】の《ミネラルシルクコンシーラー:ライトピンク》も、どちらも使いやすかった。あまり好きじゃない得意でもないメイクですが、新しいアイテムを使うのは楽しいです(´∀`)ウフフ

*****

4月24日(木)。【衹園辻󠄀利(ぎおんつじり)】コラボのほうじ茶ドーナツが食べたくて、久しぶりにミスドへ。クリームのかかった《宇治ほうじ茶づくし》だけにするはずが、《もっちりフルーツスティック》も頼んでしまいました。どちらも美味しかったです。《ココナツ&カスタードファッション》という見慣れない商品があって調べたら、公式メニューにも載っていない《ファンシードーナツ》というレアものだった模様。食品ロス削減のための取り組みなんだとか。オールドファッションにココナツとか、超濃厚で絶対美味いやつやん……400kcal越えだったので断念しましたが(´Д` )アアン

モーニングはちょっぴりお得。

この日に誕生日を迎えた友人(姉の同僚)へのプレゼントと、来月に泊まりに来る予定の叔母への手土産に、【キッコーマン】のサクサクシリーズ《サクサクしょうゆアーモンド》と《サクサク塩糀レモンカシューナッツ》を購入。自分も友達から貰って本当に美味しかったので、これから周りに広めていきたいと思います(*’ω’*)エヘン(第9週の備忘録参照

【AKOMEYA TOKYO】で取り扱いがありました。

午後は使ったことのないコミュニティバスに乗ってみました。こういうルートで回るのね、と窓からの景色が新鮮で楽しかったです。あと路線バスに比べて乗車賃が安い。

*****

4月25日(金)。寡作の映画監督として有名(だった)なテレンス・マリックの初期作『天国の日々』を4Kレストア版で初鑑賞。

1978年/アメリカ/94分

20世紀初頭。青年ビルと妹のリンダ、ビルの恋人のアビーの3人は、テキサスの農場に流れ着き、その地で麦刈りの仕事を始める。広大な麦畑を所有する地主のチャックは、ビルがリンダと同じく妹だと周囲に説明していたため、アビーが本当はビルの恋人であることを知らないまま、彼女を見初める。そんなチャックが不治の病に侵されていることを偶然にも知っていたビルは、二人を結婚させることで一時的に裕福な生活を得るが、彼女が本当に夫を愛し始めたことを知り、その地を去った。しかし彼が再びテキサスに戻ってきたことで、チャックはビルと妻の関係に疑念を深め……。

過酷な労働環境でありながら、本当に天国のような麦畑の光景、美しすぎる画面が圧巻でした。【マジック・アワー】と呼ばれる日没までの柔らかい自然光の中で行われる、1日の撮影時間はわずか20分。撮影監督のネストール・アルメンドロスは、多くのヌーヴェルヴァーグ作品でカメラを務めた名手だそうで、彼の手腕が光ります。巨匠エンニオ・モリコーネの音楽も相まって、アメリカ映画というよりも印象派の絵画のような映像美。からのイナゴの大群と、それを焼き尽くす地獄絵図……。個人的に冒頭の列車のシーンが、アニメーションのように可愛らしくて好きです。

ストーリーは男女の三角関係がサスペンスになっています。自分は今作が長編初主演になる若きリチャード・ギアよりも、大好きな『デッドゾーン』で主人公の恋人役だったブルック・アダムスよりも、サム・シェパード演じる地主のチャックが気の毒だと思いながら観てました。あと3人の仲に介入しないまま日々を謳歌する妹のリンダがたくましい笑

いつものユンギぬいを忘れてきてしまった泣。

この日も1万歩以上歩きました。すっかりウォーキングにハマっています。もともとラジオやポッドキャストが好きで、家で聴くより歩きながらのほうが気分転換になって気持ちいいと気づいてからは、音声コンテンツを楽しむために外に出るといった感じで、苦にならなくなりました。【Audible】も面白いし、心身ともに充実感のあるウォーキングはこのまま習慣化させたいところです( • ̀ω•́ )✧キラーン

*****

4月26日(土)。お風呂のカビ取りをしたり、作り置き料理をしたり。《タンドリーチキン》になるはずがカレー粉を使い切ったことをすっかり忘れていて、スパイシーなケチャップヨーグルトチキンになってしまったorz

《さつまいものレモン煮》の蓋が閉まらない。