第32週の備忘録:8月の戦争。

8月4日(日)。お祭りには行きませんが、気になっていた【銀だこ】の路面店に寄りました。ふにゃふにゃタイプのたこ焼きも嫌いじゃないけど、銀だこは表面がカリッと香ばしいところが美味しいです。揚げ焼きにしてるのかな?カロリーを知りたいような怖いような。

粉もんとソースの組み合わせってなんでこんなに魅力的なんだろう……。家でお好み焼きを食べたくなるときがあるんですが、必須のおたふくソースを買わなきゃならない、イコール定期的に作ってソースを消費しなきゃならない、と考えて躊躇しています。ヘルシーな味ぽんで満足できたらいいのに(´-ω-`)ムリナノ

まんまると大きくって美味い。

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8月5日(月)。『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン2の最終回でした。本家『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン2のジェットコースター展開に比べると、脚本が亀の歩みすぎやしないだろうか。

ターガリエンの私生児たちがドラゴン騎乗者になる展開は、本編の200年前という設定なのに未来の出来事のようにも感じられて、引っかかりを覚えました。もしその記録が残っていたら、本編でジョン・スノウがドラゴンに乗ったときデナーリスが彼の出自を察してもおかしくないだろうに。女王レイニラが娼婦ミサリアと女同士で心を通わせる展開も、より現代的だと思います。なんだかんだと文句を言いつつ、次のシーズンも観ちゃうんだろうなぁ(=ω=)ウーム

この日の作り置き9品。

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8月6日(火)。昨日は賞味期限を3日過ぎた低脂肪乳を飲んでお腹を下し気味でしたが、この日は朝から頭痛でした。また脱水症状だったんだろうか?どっちが原因かわからん。仕事休みを一日寝込んで無駄にした悔しい(-△-)グヌヌ

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8月7日(水)。1日遅れですが、広島が舞台である『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』を自宅鑑賞。

2019年/日本/167分

通常版は劇場で観ましたが、遊女・リンさんのエピソードを追加したロングバージョンを観るのは、今回が初めてでした。公開当時はとても感動したし、今もいい作品だと思っていますが、近年のアニメ作品に『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』と『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』があって目が肥えてしまったのか、アニメーション表現が弱く感じる自分にびっくりしました。進化のスピードが早すぎる。

主人公・すずさんがお嫁にいく呉(くれ)市の一家は、いい人たちなんだろうけど……それでも当時の嫁という存在に対する扱いには、モヤモヤしますね。のほほんと笑って過ごしながら、実はハゲができるほどにストレスを感じているすずさん……(;ω;)メソメソ

話変わって、この日は数ヶ月ぶりにBTSのSUGAことミン・ユンギ本人からの、生存報告が届きました。が、電動キックボードによる飲酒運転の謝罪文でオイオイオイ………となりました。駐車するときに転んだだけ、なんて問題じゃない。怪我なんてひとつもしないでほしいし、人やモノを巻き込んでいたら目も当てられない。今回はむしろ運が良かったんだと思います。【슈취타(シュチタ)】という大切な看板番組に、自分で泥を塗ってどうするの。反省しなさいまじで(`Δ´;)ンモウ!

本人もきっと今頃、死ぬほど後悔していると思います。ちゃんと自分を省みれる人だって、その信頼は揺らいでいないです。断酒しろとまでは言わないから、これを機会に判断を誤るほどのアルコール摂取は控えてほしい。

批判することと応援することは両立します。

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8月8日(木)。夏バテ対策に、豚こまの生姜焼きを大量にこしらえました。彩り豊かなパプリカはとろとろの蒸し焼きに。アスパラはシンプルにバター炒め。

もりもり食べて元気になろう。

明日見る予定の新作に備えて、『ツイスター』を28年ぶりに自宅鑑賞。

1996年/アメリカ/113分

有名な牛のシーン以外、なにも覚えていなかったです笑。こんな竜巻&メイおばさん大好き精神で結ばれた、陽キャオタクしか出てこない映画だったっけ?頭のおかしい人たちに囲まれて連れ回される精神科医が気の毒すぎる( •́ω•̀ )カワイソウ

観た人全員に強烈なインパクトを残す、牛。

竜巻の特撮は今観ても見応えがある、お金のかかった映像でワクワクします。『スピード』でもお馴染みのヤン・デ・ボン監督、現在はどうしているんだろうか?故フィリップ・シーモア・ホフマンが出演しているのにもびっくりしました。

竜巻=オズの国へ行く方法だから【ドロシー】。子どもの頃は分からなかったなぁ。

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8月9日(金)。観てみたらまったく予習の必要はなかった続編『ツイスターズ』を鑑賞。

2024年/アメリカ/122分

今回はこの5人で話が進むのね、と一作目のノリで見ていたら、冒頭でいきなり3人も死ぬのでたまげました。よく考えたら前作『ツイスター』は、災害規模のわりに登場人物が死なない映画でしたね。そんなふうにして恋人と友人を目の前で亡くした主人公・ケイトが、ふたたび竜巻と対峙し、被災した人々を救いたい意志でトラウマを乗り越えていく真っ当な筋立てがとてもよかったです。ケイト役のデイジー・エドガー=ジョーンズの前作『ザリガニの鳴くところ』は今度観てみよう。

しかしなんといっても『トップガン:マーヴェリック』のハングマンでお馴染み、グレン・パウエルの魅力が全開でした。本作のタイラーはハングマンとほぼ同じキャラだった気がしなくもないですが、皆が大好きな最高のヤツなんで細かいこたぁいいのです(`・ω・´)キリッ

ケイトの元チームメンバーで唯一生き残った友人のハビは、被災地を支援するように見せかけて搾取する、悪徳不動産に加担している。竜巻をお祭り騒ぎで追いかけるYouTuberのタイラーとその仲間は、被災者に食糧を提供したりと草の根活動も行なっていた。ケイトの気づきによってキャラクターの印象が一変する展開も大好きです。実際にそういうことってあるよね。「真実は多面的なもの」ってマスター・ヨーダもゆってた(*´꒳`*)ウフフ

本編の終わり方もエンドロールも気が利いている、エンタメとして大満足な1本でした。

一週間経ったわりにお客さん入ってた!

昼食はサブウェイのチリチキンサンドを食べて、食後には友人2人が好きだというタリーズのセパティー(冷)とハニーミルクラテ(温)で迷って、温かいほうを注文。

ファストフードの中では脂質が低くて、たんぱく質と野菜が摂取できます。
映画の半券でワンサイズUP。

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8月10日(土)。ずっと観るのを躊躇していた『地の群れ』を自宅鑑賞。

1970年/日本/127分

本作を知ったきっかけは【映画木っ端微塵】というイベントの戦争映画特集の、てらさわホークさんの紹介だったと思います。原爆被害者と被差別部落民がいがみ合う「差別の煮こごりみたいな映画」と評していたと思う。そんな映画があるの……!?と恐る恐る観てみたら、まさに憎しみの連鎖に気が遠くなるような作品でした。

まず主人公の設定が凄すぎる。炭鉱で働いていた10代の頃に朝鮮人の少女を妊娠させて、自分の経歴に傷がつくからと知らぬふりをしていたら、少女は自殺してしまう。やがて彼は医者になり結婚もしたが、そのトラウマからか子どもを欲しがる妻には内緒で薬を飲ませて、堕ろすように仕向けている。診察の合間に酒を飲むアル中でもあって、とても褒められた人物ではない。

さらには長崎の原爆で父親を亡くし、おそらく本人も被爆者である。死に間際の父に、生き別れた母について尋ねる内容からは、母親は被差別部落の出身であることが伺える。さらには山村工作隊(アメリカの占領と中国共産党の影響を受けて、日本の山村地域に遊撃隊を結成させ、さらには人民解放軍へと発展させる目的で学生党員を派遣した、共産党の組織活動)に参加していたりと、設定がてんこ盛りすぎてわけがわからない。

そんな主人公の過去の記憶とともに進行するのが、被差別部落の少女が見知らぬ男に暴行された事件である。去り際に「俺はお前の家を知っている。お前が部落だとバラすぞ」と脅してきたその男は片手に手袋をはめていて、肌にはケロイドがあった。

本作に登場する、長崎の原爆被害者が多く住むという【海塔新田(かいとうしんでん)】なる集落は、架空のものだそうです。もしかしたら名前は変えていて、実際にそういった場所があったのかもしれません。レイプ犯の肩を持つ気は微塵もないけれど、「海塔新田の人間は嫁にもいけんし、嫁もとれん」という蔑みの言葉からは、犯人の境遇が伺えます。

主人公の診療所を訪ねる母親は、衰弱する娘の症状が原爆病に似ていると言われても、頑なにそれを認めようとしない。「周りから隠していたと思われる」「原爆は関係ないのに娘の一生がめちゃくちゃになる」「海塔新田みたいに思われる」「自分はほかの人みたいに(海塔新田を)変なふうに考えてるわけじゃない」という母親の口調は、今のSNSのクソリプにそっくりです。目の前で娘が死にかけているのに、自分が被爆者かそうでないかがそんなに重要か。権力者を批判するでもなく、自分たちよりもさらに下の人間、社会的弱者を叩く日本人の傾向にうんざりします(||๐_๐)ゲンナリ…

しかし本作の最底辺に位置しているのは、女性差別ではなかろうか?

「海塔新田が変な部落なら、長崎だって広島だって、日本中がそうじゃないですか!」。この台詞を言わせたいがために、主人公の設定はてんこ盛りなんだと思います。彼はすべてのことに繋がりを持つ当事者。すべてが他人事ではない。

舞台である佐世保(させぼ)は、米軍基地があると同時にカトリック教会が多い街でもあります。印象的に繰り返される、マリア像の頭部が砕け散る映像。原作『羊たちの沈黙』のレクター博士が調べていたように、教会に避難したのが原因で亡くなった信徒がいるのなら、神はどこにもいないのでしょう。長崎に限らずとも。

話の内容もさることながら、ネズミの映像がキッッッツいので万人におすすめできる映画ではまったくないんですが、この劇薬をたくさんの日本人に呑んでみてほしい気持ちはあります。頑張って観てよかったです(´Д` )ツカレタ…