第23週の備忘録:陶器市とクローネンバーグ監督リレー。

6月2日(日)。【BLACK HOLE】のサブスク特集(配信生活2)で気になった『帝銀事件〜大量殺人 獄中三十二年の死刑囚〜』を鑑賞しました。

1980年/日本/134分

番組内で紹介されていたとおりの踏み込んだ内容と容赦のない描写に、これがTV製作なのか……と呆然とするドラマでした。容疑者を思い込みで犯人だと決めつけて死刑に追い込む、田中邦衛(たなかくにえ)演じる刑事が本当に嫌です。邦衛は『仁義なき戦い』シリーズといい、なんでこう嫌なヤツを演じさせたら右に出るものがいないのかしら(´Д` )ゲンナリ

真犯人が731部隊関連の人間だと突き止めたにもかかわらず、GHQの圧力によって捜査を歪める警察。物的証拠がないまま有罪判決を下し、けれど死刑執行はせず、しかし再審請求は棄却する裁判所。全部が最悪です。ドラマにはわずかに生き残った被害者が登場しましたが、この顛末を死んでしまった被害者の遺族はどう思っているんだろうか……。

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6月3日(月)。久しぶりに塩鮭を焼いて食べたら、【あすけん】アプリで不足表示がデフォルトのビタミンDがクリアされたから、やっぱりお魚を食べるのは大事。

毎日食べたいくらいだけどお値段が上がってry

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6月4日(火)。3ヶ月続いた歯医者からようやく解放されたぞ!!\(°∀° )/イエーイ

お祝いに大好きなカフェの雑な、もといレトロなチョコケーキ食べた。

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6月5日(水)。ダイエットのため、食費を抑えるため、充実した食生活のために、料理をするときは頑張って10品以上のおかずを作ります。でも、あ〜面倒臭い、あ〜気乗りしない、という日は必ずあって、この日はそんな気分でした。しかし冷蔵庫のおかずは空っぽなので作らないわけにはいかない。ちょっとつらい。

作った料理をぺろりと平らげてくれる家族に満足しつつ、3・4日でなくなってしまうことにしょんぼりしたり……同時に食べてくれないと困るから、矛盾してますね(´Д` )ハァン

それでも14品作った自分を褒めたい。

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6月6日(木)。何度も注意されても自分の悪癖を改める気がない人に言いたいです。相手が注意しなくなって、許されたって勘違いしてるかもしれんが、ソレ許されたんじゃなくて見限られただけだから。お前という人間に見切りをつけただけだから(-◇-)ケッ

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6月7日(金)。大好きなパン屋さんで昼食を買って、公共施設のフリースペースで半日を過ごしました。お金をかけない仕事休みの贅沢です。

自販機の120円の珈琲も悪くない。

去年のブログを見返していたら、デヴィッド・クローネンバーグ監督リレーがしたくなり、サブスクにある一番古い映画『ザ・ブルード/怒りのメタファー』から観始めました。予告が恐くてビビりまくってたんですが、大傑作でした。

1979年/カナダ/91分

この作品、自分の心の一本になる予感がします。それぐらい気持ちを掬ってくれる映画に出会えたのは、久々でした。

【サイコプラズミクス療法】──精神病患者の抑圧された感情を解放し、そのトラウマを肉体に〝表象させる〟ことで回復を促す治療法。言葉にするとよく分かりませんが、クローネンバーグらしい設定であり、今回もテーマは〝奇形腫〟です。自分に暴力を振るった母、それを止めなかった父。愛さなくなった夫と、夫を奪おうとする教師。そして手に入らない娘。傷ついた心によって次々と生まれ落ちる〝怒りの雛〟たちは、原因となった人物に直接襲いかかるが、感情の主はその暴走を認知すらしていない。

クローネンバーグ監督が自身の離婚と、元妻と娘の親権をめぐって争った経験から生まれたという本作。苦く恐ろしい結末は、崩壊した両親の関係が娘の心に深い傷として残ることを暗示しています。しかし夫婦の破綻は当事者だけに原因があるわけでもなく、彼らの親が与えた負の遺産があり、次の世代である子どもへも否応なく引き継がれてしまう。

主人公フランクの娘キャンディを第一に守ろうとする姿勢と、妻カーラの「私を守るべきなのにそうしなかった」という父親への恨み言を思い返して、娘を守るために自分の妻を殺すフランクは、カーラが幼い頃に求めた父親像だったのではないか、などと考えたりもしました。

不気味さも含めてキャンディが可愛いです。ラグラン医師役のオリヴァー・リードもとてもよかった。ハワード・ショアの音楽が怖すぎる。〝怒りの雛〟たちは地元の体操選手の子どもたちが演じたそうです。

〝怒りの雛〟に誘拐されるキャンディ。寒々しくて恐ろしい、一番好きなカット。

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6月8日(土)。今年も楽しみにしていた陶器市へ母と出かけました。初日だけあってなかなかの混み具合。品物選びに夢中で写真を撮るのは忘れました( •ω< )テヘペロ

食器って意外にこれ!と思うものがなかなか見つからないものですね。サイズと重さは重要。機能と質感も大事。なんといっても料理が美味しく見えて、飽きることのないデザインとはなんぞや。シンプルすぎても個性が強すぎてもよくない気がします。個人的に軽くてオシャレな器が多い気がする、波佐見焼(はさみやき)と美濃焼(みのうやき)が好き。

けっきょく新調したかったお味噌汁用のお椀だけ買いました。食洗機・電子レンジ非対応なのが気になりつつ、しかし今まで使っていたものも対応してなかった(なにせ古い)ので、まぁいいやと購入。気にせずレンジに入れましょう。表面の凸凹が手のひらに馴染んでいい感じです。戦利品はこれだけですが、最低限の目的は達せられたので満足しています。見るだけでも楽しかったし(*´꒳`*)ホクホク

母が購入したワンディッシュプレートの素敵さが伝わらない画像。

昼食は気になっていた洋食屋さんへ。ご夫婦で経営するカウンター4席、テーブル席2つの小さなお店ですが、本当にこの値段でいいのかと不安になるほど安く、めっちゃ美味しい!!

オムライス700円。
アップルパイ400円と珈琲300円。

オムライスはふわとろオムレツが上に乗っかっているタイプ。ケチャップライスは酸味の強いさっぱりとした味で、上にかかったデミグラスソースと絡めると複雑で大人な味わいになります。アップルパイは温かく、上にかかったヨーグルトクリームはアイスと違ってどろどろに溶けないところが良いです。パイ生地は層が細かいというより、しっかりした素朴な感じ。自分はアップルパイの林檎はジャムタイプより果肉のシャキシャキ感が残る甘露煮タイプが好みなので、超好みでした(*°▽°*)パァァ✧

以前にも書きましたが〝高くて美味しい〟は当たり前で〝安くて美味しい〟の感動には勝らないと思っているので、この洋食屋さんは本当に素晴らしかったです。また行きたい!