※こちらの記事は昨年12月の作業記録になります。
浴室の出窓をキレイにして寒さ対策の二重窓を作ってから、以前よりお風呂に入るのが楽しみになりました(*´꒳`*)。しかし一つ問題が解決すると、それまで目を背けていた別の問題が浮上してくるようです。先日姉に頼まれて台湾人の青年の宿代わりをした際にも気にはなってはいた。ちょっと申し訳ないくらいの気持ちだった。年明けには叔母と従姉妹も泊まりにくるらしい……。
これはやるしかあるまい、と重い腰を上げ─────お風呂のコーキングに初挑戦することに決めました。
※【コーキング】とは、建築物の継ぎ目にできる隙間を詰め物で埋めること。【シーリング】とも呼びますが、本記事ではコーキングで統一しています。
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材料はまず《防カビ剤入りのコーキング剤》。クリア(透明)、グレーなどの色もありましたが、白を選びました。
次にコーキング剤を密着させるための下地である《プライマー》。塗らなくてもいいという記事も見ましたが、コーキング自体上手く出来るか分からないし水が入り込んだら嫌なので買いました。多少面倒でも不安要素は潰しておきます。
《コーキングガン》は実際にコーキング剤を使用する際に必要不可欠な道具です。あとは養生するためのマスキングテープと、コーキング剤を平すためのヘラ。この2つの使い方で仕上がりに差が出ます。
材料費にさほどお金はかかりません。予習にはYouTubeのコーキング動画を見まくりました。イメージトレーニングだけはバッチリです(o^-‘)b
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(閲覧注意)(ホラー注意)まずは施工前のお風呂の状態から。



全体的に黒ずみ汚れとコーキングのカビが凄い……。画像にすると閉口してしまう汚れ具合、キレイ好きなら使うのを嫌がるレベルです。自分は視力0.1以下のメガネないとなんも見えん人間なので(お風呂ってモノがぼやけんだよねー(°∀°)テヘッ)と言い訳しておきます。
試しにバスタブのエプロン(側面)とタイルの隙間をやってみよう(๑•̀ㅁ•́๑)ファイティン!と気合いは十分。YouTubeのおかげで気分はすっかり左官屋さん───だったのですが。
5時間後、はじめてのコーキング施工に心がポッキリ折れたことを先にお伝えしておきます。

まず最初のつまずき───コーキングガンにコーキング剤をどうセットすればいいのかわかりません。傘の持ち手のようにクルンとなっている金属部分を引き出したいのに、うんともすんともいいません。
困ってスマホ検索すると、↓の画像の親指が触れているこの部分を押すことで、傘の持ち手(先はラッパ)が動くことがわかりました。

古いコーキングをできるだけ除去します。カッターを入れて大きく取り除き、細かい部分はブラシなどで掻き出します。ボロボロしたゴミがかなり出るのでそれを掃除機で吸い込みます。ある意味一番面倒な作業かもしれない。

これぐらいになるまで除去しました。細かなゴミが残っていますが新しいコーキングを注入すれば隠れるはず……。

丁寧にマスキングします。このマステを剥がしたときにコーキングのラインが決まるので超真剣です(。•̀_•́。)キリッ。なるべく1本のテープを切らずに、折り紙の要領で折って角の処理をします。ヘラは百均で買ったバターナイフにしました。コーキングするエプロンとタイルの隙間がかなり大きく奥が深くて(バターナイフじゃ小さいかも??)と不安になり、消しゴムと割り箸とマステで作った即席のヘラも用意しました。

コーキングを打つ前にプライマーを塗り、30分置きます。

ついにコーキングの出番です!ここからが本番!コーキング材のボトルの先端を目地幅に合わせてナナメにカットし、コーキングガンにセットし、
そして─────失敗しました。

原因その1、コーキング剤は乾くのが早いらしい、という焦りから慌てて塗った。その2、〝慣れないうちは量を多めに打つ〟というアドバイスに従ったらコーキング剤が途中で足りなくなった(エプロンとタイルの隙間が深かった)。その3、コーキング幅よりバターナイフが小さかった。その4、消しゴムと割り箸で作ったヘラはあっさり壊れた。その5、ヘラで平すときに力を入れすぎてマステからコーキング剤がはみ出る。
結果、コーキングがぐちゃぐちゃに……………(||O⌓O;)
エプロンやタイルに付いたコーキング剤はすぐに拭き取りました。マステを剥がせばマスキングしたとおりのラインが出るので、はみ出してはいません。しかしコーキングそのものがなめらかではなくて、なんていうか、ツノが立った状態でボソボソしている。コーキング剤が足りなくなったため、ところどころ空気穴?のような凹みも見えます。(茫然自失のあまり写真を撮るの忘れました。)
これは─────絶対にやり直したい。正直今はめっっちゃ心が折れている。でも次こそは成功してみせる!๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐ワァァン!!
ちなみにシリコンコーキングが浴室を使用できるほどに乾くまで8時間程度かかります(完全硬化に24時間。素材により異なる)。この日の作業が終わったのが15時だったので、自分と違って就寝が早い両親はお風呂屋さんに行くことになりましたm(_ _)m ミアネ。
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リベンジを誓いつつ、作業中にしみじみと実感したのは風呂場の汚れ。浴室をキレイにしてからコーキングしよう!と仕切り直して、《風呂職人》という洗剤を買ってきました。

水垢や金属石鹸といったアルカリ性の汚れには酸性の洗剤が効果的と知り、手持ちの《クエン酸クリーナー》で掃除をしてみたのですが成分が優しすぎるのかあまり落ちません。【リンレイ】の《ウルトラハード》と迷いつつ、評判のいいこちらを購入。
浴室の汚れには皮脂汚れといった酸性のものもあり、とても複雑です。そして我が家のお風呂は(入浴後は必ず掃除していましたが)長年の汚れが蓄積された状態───つまりそう簡単には落ちるものではない、と事前に理解しました。
なのでこの日は、根気よく掃除し続けました。ブラシやスポンジで磨くように汚れにキズを付けておき、風呂職人を撒いて1時間は放置、お湯で流す───これを繰り返すこと3・4回。買ったばかりの風呂職人を一日で使い切った結果、タイルの黒ずみ汚れはだいぶ消えました!(* ॑꒳ ॑* )

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そしてコーキングに再挑戦です。
前回の失敗を踏まえて─────対策その1、コーキング剤を3本購入(絶対に足りる量)。その2、ヘラに合わせてマステを貼るorコーキング幅に合わせてヘラを用意する。その3、平すときは角度が大事!力を入れすぎないでスッと仕上げる(左右にいって⇔きて、の2回で整える)。その4、一回一回ヘラをキレイにするために新聞紙を多めに準備。その5、マステを取るときは上ではなく外側に引っ張りつつ、新聞紙に巻きつける。
そしてコーキングを打つのもマステを剥がすのも、そんなに慌てなくていい。少しずつ、慎重に、進めること。
普通のカッターよりも使いやすいのか気になって購入した《コーキングカッター》で、コーキングを除去。古いコーキングも、失敗したばかりの新しいコーキングも、全部掻き出しました。
失敗してひとつだけ良かったことは、前回のコーキングを取り出してみて〝どれだけの量のコーキング剤を打てば隙間が塞がるのか〟分かったこと。ぶっちゃけ前回はやりすぎでした。奥まで注入しすぎ(`‐ω‐´)
マスキングは実際にコーキングを打つときをイメージしながら、丁寧に貼ります。プライマーも塗って乾かすこと30分。

そして2時間後─────(作業中はカメラに触れる心の余裕が一切ないことを御了承ください。)

……気になる箇所はある。コーキングの線が太くて野暮ったい。見栄えがいいとはいえず、よく見ると拙い。でもピカピカの白いラインが、しっかりとバスタブを囲っている─────その満足。
ずっと気になっていたことに挑戦し、実行できた達成感。
若干の腰痛に悩まされつつも、頑張った自分を褒めてあげたい。心からそう思えることは、マイナス思考の自分には滅多にないです。


以上、浴室のコーキングDIYでした!やー頑張った!!

